外装ルーバーが「デザイン」と「機能性」を左右する時代
──採光・通風・耐候性・メンテナンス性能の観点から読み解くフレクサラムの価値
近年の建築において、外装ルーバーは単なる「目隠し材」ではなく、
採光・通風・日射調整・プライバシー保護・意匠性・耐候性をトータルでコントロールする
外装デバイスとして位置付けられています。
本コラムでは、外装ルーバー「Flexalum(フレクサラム)」の特長を、
設計・現場の視点から整理してご紹介します。
1. 外装ルーバーの役割は“目隠し”から“空間性能”へ
都市部の集合住宅・商業施設・オフィスなどでは、
「外観にアクセントを持たせつつ、内部環境を快適にする」ことが求められています。
その中で外装ルーバーは、
ファサードの表情と室内環境の快適さを同時に左右する重要な存在になっています。
かつては「とりあえず目隠しとして付ける」ことも多かったルーバーですが、現在では
採光・通風・視線制御・日射遮蔽・意匠性・耐候性といった複数の要素を
同時に満たすことが求められています。
2. 設計・現場が求める外装ルーバーの条件
設計者・現場担当の方へのヒアリングから、外装ルーバーに求められる代表的な要件を整理すると、
次の6項目に集約されます。
| 項目 | 要点 |
|---|---|
| 意匠性 | 立体感・陰影・ファサードの表情をつくれるか |
| 強度 | 風圧・歪みへの耐性、屋外環境に対する耐候性 |
| 通風 | 通気を確保しつつ、必要な視線カットができるか |
| 採光 | 眩しさを抑えつつ、自然光を取り入れられるか |
| メンテナンス | 汚れ・退色・変形などを抑え、維持管理がしやすいか |
| コスト | 初期費用だけでなく、長期的な維持費を含めた最適化 |
つまり外装ルーバーは、
「見た目」+「構造性能」+「ランニングコスト」を同時に考えるべき建材と言えます。
3. フレクサラムが支持される3つの理由
外装ルーバーブランド「Flexalum(フレクサラム)」は、
高意匠・高機能を両立させるために、次の3つの思想をコアに設計されています。
① アルミ押出材 × 独自ブレード形状
フレクサラムはアルミ押出型材を採用し、風負荷によるたわみを抑える
曲げ剛性を確保しています。
ブレードの断面形状は、「通風性・採光性・視線制御」のバランスを重視して設計されており、
ファサードに深い陰影とリズムを与えます。
② カスタマイズ幅の広さ
物件ごとの条件に応じて、次のような仕様調整が可能です。
- ブレード形状・サイズ
- ブレードピッチ
- 角度(視線条件・日射条件に応じた設定)
- フレーム構造・取付方法
- カラー・仕上げ(周辺仕上げとの調和)
「既製品に建築を合わせる」のではなく、「建築に合わせてルーバーを設計する」という発想で、
設計自由度を高めることができます。
③ 長期耐久性と低メンテナンス性
屋外環境にさらされる外装材において、長期耐久性とメンテナンス性は非常に重要です。
フレクサラムは、適切な表面処理と強度設計により、退色・腐食・変形などを抑制し、
長期的な美観と性能を維持することを目指しています。
その結果、初期コストだけでなく、長期の維持管理費を含めたトータルコストの削減にも貢献します。
4. フレクサラムが採用されている主なシーン
フレクサラムは、次のような用途での採用が増えています。
- 商業施設のファサード
- 集合住宅のバルコニー・共用廊下の目隠し・日射調整
- オフィス外装での日射コントロール・省エネ対策
- 学校・公共施設の外装ルーバー
- ホテル客室まわりのプライバシーコントロール
- 立体駐車場・駐輪場のルーバー外装
- 屋外機器・設備ボックスのカバー・スクリーン
特に近年は、「設備の存在感を抑えつつ、建物としての意匠性を高めたい」というご相談が増えています。
フレクサラムは、こうしたニーズに対して、機能性とデザイン性の両面からアプローチできます。
5. 設計フェーズでよくいただくご相談
設計段階でいただく代表的なご質問と、それに対するサポート内容の一例です。
| よくあるご質問 | サポート内容の方向性 |
|---|---|
| 風荷重の検討はどうすればよいか? | 物件の立地条件・取付高さ・ブレード仕様などから、必要な検討条件を整理しご提案します。 |
| ブレード角度は何度が最適か? | 日射条件・視線条件・用途に応じて、推奨角度やバリエーションをご提示します。 |
| 納まりやディテールが知りたい | 施工店・工務店様向けに、取付詳細図や推奨ディテールをご用意しています。 |
| モックアップやサンプルは可能か? | ご要望に応じて、サンプル・試作・モックアップのご相談も承ります。 |
外装ルーバーは「見た目だけでは選びにくい」建材だからこそ、
設計初期段階からの情報共有が、コスト・工期・意匠クオリティの最適化につながります。
6. 図面・価格・案件相談について
フレクサラムの具体的な検討をご希望の際は、以下の情報をお知らせください。
- 物件名・用途
- 設置場所(階数・方位・地域など)
- 必要とされる機能(目隠し・採光・通風・日射遮蔽など)
- ご希望の意匠イメージ(写真・パース・参考事例など)
- 想定されているカラー・仕上げ
いただいた情報をもとに、仕様提案・概算価格・納まりの検討をスピーディーにご案内いたします。
早い段階でご相談いただくことで、コスト・工期・デザイン面での自由度を大きく確保することが可能です。
まとめ:外装ルーバー選定が建築の完成度を左右する
外装ルーバーの選定は、
建築の外観デザインと内部環境の快適性を同時に左右する重要なプロセスです。
フレクサラムは、意匠性・機能性・耐候性能・メンテナンス性をトータルに追求し、
設計者・施工者・施主それぞれの視点に応える外装ルーバーとして、多くの現場で採用が進んでいます。
外装ルーバーの選定や、フレクサラムの活用をご検討の際は、どうぞお気軽にお問い合わせください。





